満ち欠けの物語

結果は現実逃避ポエミーブログ

君が生きてるという真実だけで

突然ですが、桐山照史さんが好きなんです。

 

彼は6月より病気で舞台を降板した今井翼さんの代役として「音楽劇マリウス」の舞台に立つ。突然に舞い込んできた自担の舞台、しかも代役ながら外部舞台での主演。嬉しい、と言っていいのかは今も分からないけれど、とても有難い。翼くんとマリウスカンパニーの皆様が温かく見守ってくださることに救われる。

それで、なんだかんだ無事チケットもご用意していただきまして(一度落選して自担の名義なんなん?と落ち込んだのも水に流しましょう。船乗りの話だけに)ふと考えた。

 

「マリウスを観たあと、今よりもっと照史くんを好きになってしまうのでは」

 

まったく幸せすぎるオタク脳で我ながら呆れるものの、そうであるなら今このときに持つ「アイドル桐山照史」への想いをどこかで形にしておかないことには、好きが上書きされて今の気持ちが消えてしまうのではないか、と妙な焦りも覚えて急に文を書き散らしたくなった。だから文章が上手な憧れの事務所担の人たちの真似事としてブログを書いてみるのです。

 

とはいえ照史くんのどこが好きかって難しい。友だちに聞かれたときには「顔!かわいい!好み!」と答えている。なぜなら顔がかわいいのを広く知ってもらいたいから。でも正直な話、照史くんの顔がかわいいと気付くのは好きになってからけっこう経ってからなんだよなぁ。なんであの頃気付けなかったのか…。

 

当然家族や友だちでもないし、昔から応援してきたファンでもない。ちょっとこの数年で照史くんを好きだと思ってしまった人間に何が言えるのってところは重々承知した上で、私から見た照史くんの好きなところ3選を書きたい。

 

  • 仕事中の配慮が職人芸

下手すると少クラでMCやってる照史くんが一番好きなのかも、と思うくらいにMCの照史くんが好き。もちろん相方がまたMC上手の河合くんだった、という点は間違いない。

MC中の照史くんなんですが、空白の時間を作らないようにずっと相槌を打ってJrの子の言葉がうまく出てこなくなりそうならいじったり笑い声で空気を変えてみたり、その上でスタッフさんの進行を絶えず確認してまとめて…。そういう瞬間に「ア~自担仕事してますね~~~」と感動してしまう。生放送を河合くんなしで乗り切った回は1人でスタンディングオベーションしました。

何が好きかって進行をきちんと遂行する冷静さや頭の回転、それだけではなくてたぶん照史くんは「その場にいる誰もが満足する仕事」を目指してるのではないかってところ(超回りくどい)。

少クラという番組でいえばスタッフさんは時間内にトラブルなく進行していくことを望んでる、タレントはもちろん少しでも見せ場を作りたいし、ファンは自分の好きなアイドルたちをできるだけたくさん見たい、それも不快な気分なしに。当たり前だ。でも彼らはやっぱり10代から20代の若い男の子たちで、しかもただの友達ではなくて時に家族であり時にライバルで、だからたまにはその親しさゆえにお互いを貶め合うような発言をしてしまうときだってある。照史くんはそういうのに敏感でいてくれるんです。ネガティブな感情で終わりそうな時に必ず大声で笑ってくれたり「面白いな、かわいいな」って付け足したりして「本当はみんな大好きだから、これは笑って大丈夫な話ですよ」と言ってくれてる気がする。

その立ち回り上自分が犠牲となり落とされたままで終わるパターンもあるので担当としてはなんとも歯痒いんだけど周りのためなら自分自身すら機能の一部としてしまうその姿勢が好きなんだ…。

 

  • 気遣い屋すぎて闇を抱える

書いてて気付くけどこれさっきと同じこと言ってるな。まぁ先述のは仕事中でこっちはオフになってもということだからちょっと…違う…かな…???

照史くんは視線にとても敏感な人だ。そしてそれは言い換えると、鈍感になることができない、ということでもある。普通に生きていると想像が出来ないほどたくさんの人の視線に晒されて、いちいち気にしていたら自分の方がダメになってしまうって分かるはずなのに、照史くんは投げかけられる情報の取捨選択をすることがちょっと苦手に見える

(全然関係ないけど女優ごはんで女優さんがミスリードのための演技をすると高確率で引っかかってるのかわいい。少しは疑うことを知ってくれ)。

泣き虫で少しメンタルが弱いって言われがちだけど、それとはちょっと違って、周囲の幸せを考えすぎた結果必要以上にたくさんのものを抱えては下ろせなくなってしまっているんだろうな、と思う。

自分を守る方法をあまり知らなくてただ一心にみんなを幸せにしたいって突っ走ってしまう無謀さがとても愛しい。

 

  • 顔がとってもかわいい

別に書くことなくなったとか長く書きすぎてそろそろ止めたいとかではないんですよ。決して。

照史くんもともとのお顔立ちが、鼻筋が通ってて顎がシャープ(じゃないときもまあまあある)で唇が薄くて横顔なんて芸術品なので毎日超イケメンだと思って見てるだけで幸せなんですが、それだけ盲目的に照史くんの顔が好きでも、いわゆるジャニーズのセンター顔エース顔でないのはわかってる。

照史くん自身もわかっている。だからこそめっちゃ研究してるな?という表情のバリエーションの多さなんです。

顔面が藤井流星小瀧望ならかわいい顔かっこいい顔真顔の3パターンくらいで撮影の場が持つかもしれない(実際はお二人だってもっとたくさんの魅力的な表情を持ってます)。でも照史くんはアイドル、役者でいるために色んな表情を研究して自分の引き出しにしっかり入れていつでも取り出せるようにしている。照史くんのよく使う言葉に「需要」があるんですが、自分の需要はリアルな男らしさとかわいさだと照史くんが理解してて、一般向けの場面は親しみやすい成人男性っぽさを、ファン向けの場面ではめちゃくちゃぶりっこをそれぞれ表現してくれるのが、職人芸だなぁって感心してしまうんです。

計算までかわいいよ照史くん。

 

とまぁここまで書き殴ってある程度の気持ちの落ち着きは取り戻した。

アマデウスを観に行くまで、私は照史くんを桐山さん、と呼んでいて(今も時々ハッとしたように戻る)、彼を大人として尊敬こそすれかわいいと感じるような対象ではなかったのだけれど、アマデウスのラストシーンで「パパ!」と叫んだ彼の、いやモーツァルトの、悲しくて無垢な声にどうしようもなく愛しいという感情が抑えられず、桐山さんが照史くんになってしまった、という経緯がある。

なのでおそらくマリウスを経験したらまた照史くんへの気持ちは変わってしまうんだと思う。

 

だけど好きの種類が変わっても、いちばん大事なことは変わらない。

君が其処に生きてるという真実だけで、幸福なんです。

 

(レキシの幸福論カバーをエンドレスで聴きながらブログを書いた。このカバーアレンジはホーン隊が最高だし最推しギタリストのNONAREEVES奥田健介さんがかっこいいギター披露してるから幸福論好きな人にこそ聴いてほしい。別物だけど超イイ)