満ち欠けの物語

結果は現実逃避ポエミーブログ

Netflixドラマ「宇宙を駆けるよだか」を絶対に見てほしい

【注意】Netflix配信ドラマ「宇宙を駆けるよだか」のネタバレを含みます。未観賞の方はご注意ください。

 


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https://yodaka-switched.com/

 

発表されたその日からずっとずっと心待ちにしていたドラマが配信されました。なんてったって推しのグループのセンターとそのシンメがダブル主演。こんな夏はIt's your night!

 

とはいえ平日配信開始。社会人は爪をガリガリしながら週末を待ったわけです。

 

そしてようやく見終わりました。

 

これはジャニーズWESTファンだけが見るなんてもったいなさすぎる!!!世界同時配信!世界中の方に見ていただきたい!!!

 

Netflixの契約をしている方はまずマイリスに入れて。いま契約していないひとは1ヶ月無料期間があるのでとりあえず登録して見ていただきたい。

 

しかしまぁなんだか気乗りしないな、という人に無理やりおすすめするよだかここを見てポイントです。

 

 

①主演4人の演技が凄まじい

ジャニーズ主演ドラマです。少女漫画原作のラブストーリーです。ヒロインは10代の女優さんたちです。

それだけで侮っているアナタ!損をしていますよ!!

 

まず1話冒頭から富田望生さん(海根然子/小日向あゆみ)の演技に衝撃を受けるはずです。入れ替わり後の富田さん、完全に表情仕草声色まであゆみ(清原さん)です…。

富田さんの変貌っぷりに戦きながら物語に引き込まれると、今度はパーフェクト清純美少女の清原果耶(小日向あゆみ/海根然子)さんが、妖艶なオンナに…!

いい意味で背筋がゾクゾクします。まずは富田さん、清原さんの演技でまだ10代のお二人の末恐ろしさに震えてください。

@tomitamiuさんのツイート: https://twitter.com/tomitamiu/status/1024290136224292864?s=09

女の子ふたりめちゃくちゃかわいいな…。

 

そして男性2人。

少女漫画のイケメンが苦手な方もいるかと思います。わたしも少し苦手です。なんかこうドSとか素直になれないとかギャップとかちょっとお腹いっぱいです…みたいになってしまうので。

しかし「宇宙を駆けるよだか」の男性ふたりは少女漫画イケメンに絶妙なリアリティを持たせています。

まず重岡大毅さん(火賀俊平)は底抜けに明るくて誠実でみんなの人気者で、切ない気持ちを抱えながらも一途にあゆみを支える役どころ。いいヤツすぎて「そんなやつおらへんやろー?」となるのですが、見終わると

いや、おるな

うん、火賀はおるよ

あー知ってる知ってる、火賀と同クラだったことあるわー

と言っているはずです。いそうな、ではなく、火賀という人間が間違いなく実在している実感を持てます。

今日本のみならず世界中で火賀に落とされてる人が急増しているようで、胸キュンって世界共通なんだな。

もう1人は神山智洋さん(水本公史郎)。立ち位置がクールなイケメンのため、抑えた演技が多くなるのですが、抑制された中での多様な表現が見事です。

だいたい普段の神山くんはアツいキャラなので、そもそも全然違う水本を違和感なく演じていることも凄いです。

もしも水本じゃない神山くんを見てみたかったらちょうどいいドラマがもうすぐ!

8/13(月)TBS放送 名奉行!遠山の金四郎

http://www.tbs.co.jp/toyamanokinshirou/

水本とは一転してコミカルな演技の神山くんを楽しめるはずですのでぜひご確認を!

 

②音楽がカッコイイぞ!

劇伴がカッコイイ。語彙力と音楽性がないので表現が稚拙なのですが、オープニングと劇中に流れる曲の電子的な感じが、物語のキーワードとなる「赤月」の神秘性や宇宙性、そして入れ替わりの「ニセモノ」の雰囲気を醸し出していてスリリングかつ切ないです。

今ならよだかの世界観がまるっと表現されたサントラがiTunesで購入可能。いい時代です。

 

ちなみに作曲しているKen Araiさんって何者?と調べたらスタミュの音楽プロデュースしてるんですね。幅広いな!

 

エンディングテーマはジャニーズWESTの「アカツキ」。

こちらもWEST得意のEDMで、一人一人の声が際立つパート割になっています。きっとパフォーマンスはゴリゴリのダンス曲になるかと思われます。いつ披露される機会ができるかは不明ですが…。

あとジャケット笑うからやめて…。

 

 

 

③すべての学生と学生だったあなたに見てほしいストーリー

わたしがこのドラマから受け取ったメッセージ。

「たった1人でも自分を認めてくれる人がいれば自分の世界は変わる」

綺麗事なのかもしれない。でもこのメッセージに行き着くまでに容姿が変わったあゆみが受ける困難や海根さんの過去、そして美しい容姿を手に入れた海根さんの最終話での叫びを丁寧に描いたことによってただの綺麗事では終わらせない希望の言葉になっています。

学生時代だけではなくて常に世界の中で強者弱者のセグメントはつきまとうものですけど、特に学校生活は40人くらいのなかでかなり明確にランク付けがなされて、しかも一度付いたランクからはなかなか上がれなかったり簡単に転落したり、そして上位にいても幸せじゃないと感じたりするので、今学生のひとたちの光となるようにこのドラマを見てもらいたいと思います。

そしてはるか昔に学生で、灰色の学生時代を送っていたあなた(わたしのことだ)にも、思い返すいいきっかけになるかと。学校、大嫌いだったけれど、信じられる人がいてなんとか乗り越えてたあの頃が甦って涙しました。

 

④タイプの違う人間同士が理解し合おうと奮闘する物語

ラブストーリーではありますが、同性異性に関わらず友情としてのラブが多めの展開です。

組み合わせとしては入れ替わったあゆみと海根さん、物語前半の主軸となるあゆみと火賀、親友同士の公史郎と火賀、もともと恋人であるあゆみとしろちゃん、入れ替わり後に恋人となった海根さんとしろちゃんというところでしょうか?

並べてみたら4人のなかの立ち位置が複雑で本当にこれ演じ分けてたのすごいな…。

 

多様な関係の中でも親友同士の火賀と水本とが特にアツい…!

認めている相手だから感じてしまう男の焦燥や嫉妬がドロドロしない絶妙な温度感で垣間見えて、男同士がバチバチするのが好きな人たちにはたまらない展開です。

 

主題歌アカツキの歌詞には「未完成な僕らのまま許し合えるように」というフレーズが出てきます。

作品においては未完成=入れ替わり なのだと思いますが、それだけではなくて、未完成=追い求める理想の完璧な人間にはなれない そのままでもお互いを、そして自分自身を許して歩み寄ろうとする、そんな難しさと大切さを感じます。

男女カップルものの作品が苦手な人にとっても受け入れやすい人物造形とストーリー展開です。

 

長々書いてしまったけれどまずは1話を見てください。きっと引き込まれるはず!

 

原作未読なので夏の間にはチェックしたいところです!