満ち欠けの物語

結果は現実逃避ポエミーブログ

おもしろうてやがてかなしきうぇすてぃばる

単に語呂がよくて言いたかっただけみたいな。

 

終わってからもう2週間ほど経つのに、フォロワーさんのすごく素敵なブログを読んで、あの日の体温がぶわーっと蘇ってしまった。

これはレポートではない。感想と呼べるものでもない。

あの半端じゃない熱量を、夢のような時間をなぞり書きした、みたいなものです。

 

きっと長くなる前置き。

私は自名義でぼっちの申し込みをした。会場は地元札幌。まぁ外れますよ。人生そこまで甘くなかった。

でも実際ナメてたところがあったので、落選のお知らせは結構凹みました。また1年以上ジャニーズWESTに、自担に会えないと宣告されたようなものだから。しかし今見ると当時の反応ヤバいhttps://twitter.com/fjm0ek0/status/931473836100349952?s=19

そんなどうしようもない僕に天使が降りてきた…。少し前から相互さんになった同担の方が、私が凹んでるツイートばかりしているのを気にかけてくださって、声をかけていただいて…。

5/19幸運にも彼らに会えることになった。

お声がけいただいたフォロワーさんは女神だったし同行者さんたちもみんな心優しく可愛くて天使だった。たくさんお気づかいいただいて本当にずっと楽しかったんです。私だけ地獄から来たみたいだった。仏様、私は蜘蛛の糸を上りきったカンダタになったよ。

ライブ中も皆さんがキラキラと楽しんでいて、一緒にいる人たちも含めて最高に楽しいライブになった。全然言葉に表せていないのが悔しいくらいに感謝しています。そしてこれからも皆さんに幸せが訪れるように、具体的にはこれからの健やかな生活と、現場でファンサが来るように、良席に巡り会えるように祈りたいです。

 

とここまで書いて気付く。

それで肝心のライブのことどれだけ覚えてるの?

結論から述べると、ぜんっぜん覚えてない。いや覚えてないっていうかどこまでが現実のWESTivalでどこからが脳内で作り上げたWESTivalなのか全然わからない。

帰ってきてからTwitterのレポート読み漁って、ようやく前髪を下ろして髭を生やしていた5/19の照史くんは現実に存在していたと確信できた。プロポーズガチャでなぜかワンナイトラブになってしまったのも現実だった。

 

何一つ有益で詳細な話は出来ない。

WESTivalという熱と祭りのあとの静けさについて。

 

まず、オープニングが予想外だった。そのあとラジオで小瀧くんが「色々な案があって、でもシングルで始めたくて」と言ったことで初めて腑に落ちたのだけど。一つだけ言わせてくれ、衣装あれか!!!WESTの衣装には基本的に全幅の信頼寄せてるよ。でも肩衣装ばっかり増やしてどーするんだよ?音楽祭やカウコンでやたら幅とる集団になるぞ?それが狙いか?

でも初っ端からアイアイで声出して踊って、もうわけわかんないけど楽しむしかないな!って振り切っていけた。そこがとてもよかった。

小瀧くんはジャニーズWESTのなかのコミカルでややパリピな部分をとても大事にしているメンバーに思う。長身でモデルで少女漫画から抜け出てきたイケメンなのに、だからこそ自分のホームでは面白い自分、かわいらしくておどけた自分を出したがってて、ファンもそれを求めてるんじゃないかな?と考えてくれている人。だから小瀧くんが組んだ今回のセトリ、どちらかと言えばかっこいいパートはあまりパートとして独立させていなくて笑いどころが多かった(気がする)。

 

人を笑わせるのって難しい。笑いって人を選ぶし不満をオブラートに包むような少し毒のある笑いだってある。それでも彼らが今回そこに走ることができたのは、きっと笑い以外にも絶大な自信を持っていたからなんだと感じた。

かっこよさかわいらしさそして一体感でどんどん熱量を上げて会場みんな味方につけて、みんな仲間だから笑ってくれていいんですよどうぞー!という勢いで執事コントに持っていく。またはパラチャ~映像で分かっていてもクールな彼らの映像にドギマギして、ああこの人たちと朝を迎えてしまった。私はこれからどうなってしまうの~~~?と最高に盛り上がったところで鍋とお玉が出てくる。

温度の上昇と下降、呆気にとられて笑ってまた急上昇。クールダウンの時間は持たせてもらえなくてあっという間に時間が過ぎていく。

 

乗り越しラブストーリーはやっぱり特別な曲だった。あの時間だけは熱というより温もりを感じて。普段元気でガチャガチャしてるきりしげなんだけど、2人にはそれぞれ太陽のイメージはなくて、例えるなら重岡くんは「ボクら」のソロパのまま「陽だまり」、照史くんは太陽が照りつけて暖まった夏の「砂浜」のよう。そんな2人の温もりが重なって、乗り越しは幼い頃住んでた田舎町で一日に何本かしか止まらない汽車を待つときの、新しい場所へのワクワクと不安を思い起こさせた。ずっと楽しそうだった重岡くん、見守るお兄ちゃんの表情だった照史くん、本当に素敵な演奏と歌でした。

 

乗り越しでほのぼのとしたあとに全然休ませてくれないのも面白かった。まだまだ物足りないでしょってことですか。はまかみの熱い闘いもWEST耽美御三家も堪能させてもらいましたよ。

 

熱を最高潮にしたのはEvokeで、もう本当にかっこよかった。ダンスの刻み方がえげつないから2つの目だけで追うのに即限界を感じたことだけが心残り。早く円盤化を!マルチアングルで!!

Evokeができたときに、いい曲なのに神ちゃんのソロ曲にしなくていいの?と確認した流星くんと、いい曲ができたからみんなで歌いたい!と答えた神山くんのりゅかみエピソードが墓まで持っていきたいくらい好きで。神山くんは歌詞を書いている時からメンバーを思い浮かべていた気がする。それくらい各パートでそれぞれのメンバーがバチッと嵌って震える。好きなのは濵田さんの一目で虜さパートと小瀧くんの台風の目パートかなぁでもまだ物足りないでしょ?もいいよね。あとDIZZYがね…。

とにかくこれは誰の見せ場!っていうのをWEST愛を公言してはばからない神山くんがしっかり頭に入れながら書いたのは間違いない!妄想だけど!!

 

楽しいお祭りには終わりがあるもので。もうWESTは出てこないなと諦めて会場をあとにして、混雑する大通行きと反対方向の地下鉄に乗り込んで、上がりに上がった体温は静かに冷めていって。もう自分のWESTivalは終わったと実感したら、ああ、さびしいな!と素直に思った。

遠くから賑やかに近付いてきた鮮やかな光の船は、一瞬だけ私たちを乗せてくれたけれど、またどこかへ去っていった。さっきの満たされた時間はどこへ。悲しい。さびしい。

 

でも実際のところ、祭りのあとのさびしさって少しクセになりませんか。

 

きっと私たちは日常生活で空っぽになんてなれない。むしろ毎日の空白をできるだけ埋められるように、人と会って動いて言葉をつないで生きてる。空っぽになるには別世界が必要なんじゃないかしら。

 

祭りのあとの静けさに寂しくて悲しくてあるのは空虚だけで、翌日は筋肉痛になっていそうな足取りで、でもなんだかとても愉快な気持ちにもなって家まで歩いた。

楽しかった?と興味もなさそうに聞かれたので、とっても、と短く答えて缶ビールを開けた。あぁ日常に帰ってきてしまったなとがっかりして、でもがっかりしたのは確かにあのとき最高に熱にうかされた非日常があったという数少ない証明でもある、とまたちょっとだけ面白く感じて。次の祭りが始まる日をまた待っている。